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​Statement

作品に使用している「小川和紙」の歴史や、道具や手法についてあれこれ。

私にとって絵を描くことは、

生活のゴタゴタを一旦やめ、

深く呼吸する時間です。

日常で目に止まった気になるものを

時間をかけて観察していると、

早る足では見落としてしまうものがいろいろ見えてきます。 じっくりみることによって、

気付かなかった構造の面白さや

生命の繋がりに気づくことができるのです。

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「墨絵について」


手漉き和紙は、若くて薄いほど滲みやすいです。
私の作品は、にじみを好み、和紙と墨が作り出す唯一無二のフォルムを大切にしています。そこに面白さや個性を感じているからです。

画材は、細川紙・茶墨・彩液・わんぽう(白抜き材)。

彩色豊かな作品は、彩液という顔料系絵具を使っています。
墨のニカワが固まると和紙のシワを伸ばす『裏打ち』という作業があります。
こちらは表具師による作業で、あて紙の色によりまた作品の印象が変わります。

 

 

「伝統工芸・細川紙」


1300年の歴史を持つ埼玉県・小川町の和紙。なかでも楮(こうぞ)だけを使用した「細川紙」の製造技術は、国から「重要無形文化財」の指定を受けています。
和紙の強靭さや高い保存性は、100年の使用にも耐えられるもので、その丈夫さは海外でも高く評価されています。

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